フリーランスの働き方

歴9年目が教える、フリーランスの仕事の取り方|初心者から経験者までレベル別に紹介。準備や案件獲得のコツも

こんにちは!
フリーランス9年目・Webマーケティングの仕事をしている「いが」です。

当サイトにお越しいただき、ありがとうございます。

あなたには、こんなお悩みありませんか?

・フリーランスになりたくて勉強してるけど、仕事の取り方がわからない
・フリーランスとして活動してるけど、クラウドソーシング以外で受注したい
・フリーランス歴は長いけど、案件が安定しなくて毎月不安

会社に雇われず、個人で仕事を受注して働くフリーランス。

自分で仕事を獲得しなければ収入が得られないという厳しい世界のため、「将来の案件獲得」は、初心者から経験者まで、常に頭の片隅にある重要テーマです。

しかし、フリーランスの仕事の取り方には、レベルがあることをご存知でしょうか。

私は現在フリーランス9年目となり、様々な方法で案件獲得を経験してきました。その結果、フリーランスの仕事の取り方には、初心者向けから経験者向けまで幅広い段階があることがわかりました。自分のレベルに合った戦略を選ぶことが、理想の収入や働き方を実現するカギです。

そこで本記事では、「フリーランスの仕事の取り方」をフリーランス初級・中級・上級のレベル別に紹介。記事の後半では、案件獲得するための準備やコツにも触れていきます。

本記事を読むメリット

・フリーランスの仕事の取り方をレベル別に把握できる
・今の自分のレベルに合った方法を選択できる
・自分が理想とする案件獲得を実現しやすくなる

レベル別・フリーランスの仕事の取り方10選

フリーランスの仕事の取り方には、実は様々な方法があります。一つずつチェックしていきましょう。

【初級編】実績なし・駆け出しでも仕事獲得するには?

友人知人からの依頼・紹介

友人や知人から仕事を依頼してもらう、または依頼したい人を紹介してもらうという方法があります。

友人知人からの依頼の特徴は、既に信頼関係が築けていること。

そのため、

・実績がなくても、無料~低単価で依頼してもらえて、実績づくりができる
・依頼主とのトラブルにもなりにくい
(経験の浅さにつけこんで、無理な要求をするなど)

といったメリットがあり、「実績はないけど、これからフリーランスとしてやっていきたい」「駆け出しフリーランスなので、もっと実績を積みたい」という人におすすめの方法です。

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友人との集まりや飲み会などに顔を出し、「最近はこんなことをやってるんだ!」と気軽に話しておくのも手。

ただし、「この会をきっかけに案件獲得しよう!」などと下心を持たないのがポイント。あくまでも日常会話の中でさらっと伝えると受け入れてもらいやすいです。

なお、友人知人からの依頼は、関係性ができているがゆえに、断りにくいというデメリットも。「せっかく紹介してもらったけど、条件が良くないなぁ…」と思った時にちょっと気まずくなるかも。

「とにかく実績をつくりたいから、どんな依頼が来ても絶対に受ける!」という状況でない限りは、「条件や報酬面を見て、検討させてもらうかも」と一言伝えておけるとスムーズでしょう。

前職の職場からの依頼

以前、勤めていた会社から業務委託という形で、仕事を依頼してもらう方法もあります。

ライティング、デザイン、動画編集といった、フリーランスに多い職種や仕事内容を会社員時代に経験していた場合は、有効な案件獲得方法です。

前職の関係者とは既に信頼関係ができている上、元上司や同僚たちはあなたの仕事の力量も把握しているため、依頼や相談などがスムーズに進むというメリットがあります。

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ただし、この方法を選べるのは職場の人と良好な人間関係が築けていた人のみ。

私が独立前に勤めていた会社は、社員を奴隷のように扱うブラック企業だったため、その関係者から仕事を受けたくはありませんでした。

職場の人との関係性を考えて、「前職の人たちと一緒に仕事がしたい!」と思う方は選択肢に入れると良いでしょう。

クラウドソーシング

仕事を依頼したい企業と、仕事を受注したい人をつなげるプラットフォーム「クラウドソーシングサイト」。フリーランスの案件獲得方法として非常にメジャーで、フリーランス未経験・駆け出しの方でも聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。

クラウドソーシングサイトは、未経験者が参入しやすい環境なのがメリットです。

・未経験者OKの案件が多い
・経験がなくても、実績作りに活かせる
・サイト運営者が間に入ってくれるので、初めての取引でも安心

一方で、このメリットは裏返すと、そのままデメリットにもなります。

・未経験者OKの案件は単価が安い
・サイト運営者が間に入ってくれる分、報酬から手数料を引かれる

いが
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フリーランスとして活動し始めた初期のみ利用し、実績が溜まったら卒業するのがおすすめ。

いつまでもクラウドソーシングサイトに頼ると、なかなか収入が増えない負のスパイラルに陥ってしまいます。

なお、クラウドソーシングサイトは「クラウドワークス」「ランサーズ」といった有名どころの他、様々なサイトがあります。それぞれのサイトで仕事内容の傾向が異なる場合があるので、複数のサイトに登録して、同時に利用していくと良いでしょう。

【中級編】駆け出し時代の実績をもとにレベルアップを目指す!

交流会に参加

フリーランスの人が集まる交流会に行き、人脈をつくる・情報交換をするという手もあります。

同業の関係者が集まる交流会の場合、同業フリーランスの仲間ができたり、フリーランスに仕事を依頼したい人と知り合えたりします。

いが
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フリーランス同士は時に、仕事を紹介し合うこともあります。自分に声がかかったけど、自分では対応が難しい案件を得意そうな人に回したり、逆に自分が他のフリーランスの人から「こんな案件どうですか?」と声をかけてもらえたり。

こういう状況をつくるには、交流会で「自分は何ができる何者なのか」をしっかり自己紹介しておくことが大事です!

ちなみに、同業者が集まる会以外にも、異業種交流会に行くという手段も。異業種の場合、同業者がバッティングする機会は少ないため、自分の職種をアピールしやすい環境といえるでしょう。

交流会はネットやSNSなどで探せます。また、一度ほかのフリーランスとつながると、交流会の開催情報をシェアしてもらえることも。

コミュニティに参加

フリーランスの人が集まるコミュニティに参加することも、案件獲得のチャンスを増やす方法の一つ。

コミュニティ内では、フリーランスの人が情報交換や人脈づくりなどをしており、案件を紹介し合う・分担するといったことも起きています。

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前述の交流会は「オフライン」、コミュニティは「オンライン」というイメージで書いています。

リアルでもオンラインでも、その機会を将来の案件獲得に活かせるかは、「何ができる何者なのかを知ってもらうこと」「良好な関係をつくること」がカギです!

エージェント

人材を探す企業と、仕事を探すフリーランスをマッチングしてくれる「エージェント」を利用する方法もあります。

クラウドソーシングサイトとの違いは、自分で仕事を探して応募する必要はなく、エージェントのスタッフがあなたに合う案件を紹介してくれる点です。

仕事獲得の流れ

①スタッフに希望条件を伝える
②自分のスキルや経験、希望に合った案件を紹介してもらえる

スキルや経験などをもとに案件が紹介されるため、既に実績を積み重ねていることが前提となります。

・営業に時間を割かずに済み、自分の業務に集中できる
・実績がある前提なので、高単価案件が多い

これまでの実績をもとに、より好条件な案件に出合いたい!という方におすすめです。

なお、以下のようなデメリットもあるため、合わせて把握しておきましょう。

・エージェントに間に入ってもらう分、手数料を引かれる
・クライアント企業に出社して仕事をする案件もある

求人サイト

実は、正社員やアルバイトなどの求人を探せるサイトで、フリーランス案件が見つかる場合もあります。「フリーランス」「業務委託」といったキーワードで検索してみると良いでしょう。

求人サイトで見つかる案件のメリットは、クラウドソーシングサイトやエージェント(後述)のように、手数料を払わなくて良いこと。

一方、

・稼動時間が決められている場合がある
・書類選考や面接などが必要な場合が多く、案件が決まるまでに時間がかかる

といった「縛り」が見られるパターンが多く、希望する働き方が叶わないことも想定されます。

SNSでの発信

X(Twitter)やInstagramなど、SNSで仕事の成果を発信するという方法もあります。

  • 実績
  • スキル
  • 成果

など、「あなたがどんな仕事をしていて、何ができるのか」を日々発信していくと、あなたに仕事を依頼したいクライアントから連絡が来る可能性があります。

フリーランスが準備しておくべきものとして後述する「ポートフォリオ」も一緒に掲載しておくと、依頼のチャンスはより広がります。

ただし、SNSは発信してすぐに問い合わせが来るものではなく、時間をかけてアカウントを育てる必要があります。

今すぐ案件獲得する方法ではなく、未来への種まきとして運用しておくのがおすすめ。日々の仕事の傍ら、コツコツと実績や成果を発信しておくと、営業なしでの仕事獲得も期待できます。

ホームページ・Webサイト・ブログを公開

仕事の実績を自身のホームページ・Webサイト・ブログなどに掲載する方法も。

SNSで発信する方法と同じく、「自分がどんな仕事をしてきたか」「何ができるのか」を発信することで、クライアントから依頼や相談の連絡が入る場合があります。

また、ホームページなどを整えておくと、エージェントや求人サイトなどで案件に応募する場合にもスキルのアピールに役立ちます。

いが
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WordPressでイチから立ち上げても良いですが、noteやWixなど、SEOに強いサービスを利用する手も。

私はWixを使用し、地道に更新を続けた結果、検索で見つけていただける機会も増えていきました。

SNSと同様、即効性はありませんが、実績が溜まるほどにクライアントから「あなたに依頼したい!」と思ってもらえる可能性も高まります。掲載可能な実績ができたら、その都度、更新しておくと未来の自分を助けることにつながっていくでしょう。

【上級編】これまでの実績・経験をフル活用し、より高みへ!

企業に問い合わせて直接営業

仕事をもらいたい企業に自ら直接営業するという方法です。概ね、次のようなアプローチ方法で進めていきます。

①営業したい企業のリストを作る
②企業に電話やメールで連絡を取る
③アポが取れれば、商談の場を設ける
④自分がどんな価値提供ができるのかを提案
⑤希望や条件が折り合えば、契約

返事がない、断られるといった結果になる方が大半ですが、営業や交渉がうまくいけば、自分が本当にやりたい仕事を獲得できる可能性も秘めています。

ポイントは、「相手先企業にどんな悩み・課題があるか」「その課題を自分のスキル・経験をもってどう解決できるのか」。ここまで積み上げてきた経験をフルに活かして提案していきましょう。

なお、一度営業がうまくいかなかった企業でも、単に「タイミングが悪かっただけ」という場合も考えられます。別の機会にあなたのような人材が必要になった時、思い出してもらえて、「改めて相談させてもらえませんか?」と声をかけてもらえることも。1社1社、丁寧に働きかけていく良いでしょう。

フリーランスの案件探し前にしておくべき準備

ここまで紹介してきた方法で実際に案件を獲得していくには、準備も必要になります。

実績を積み重ね、自分の強みを把握する

フリーランスに求められるものは即戦力。

数々のクライアントに貢献してきたという実績を着実に積み上げ、「自分にはどんなスキル・強みがあるのか」を明確にしておくことが、選ばれる人材になるために必要です。

自身の実績やスキルはポートフォリオとしてまとめておくと非常に有効。仕事の実績を視覚的に見せられることで、クライアントはあなたに仕事を依頼するかをより判断しやすくなります。

ポートフォリオに掲載する実績は、実際に依頼を受けた案件に限らず、自主制作でもOKです。仕事を受注した経験が少ないうちは、自主制作がとても役立ちます。

市場のトレンドをチェックする

自身が参入している業界で「どんな人材・スキルが求められているのか?」を把握しておくことも重要です。

例えば、あなたがSEOライティングの知識があるWebライターで、業界で「取材スキルがあること」「生成AIを使いこなせること」が求められていたとしましょう。この場合、取材や生成AIの領域にも進出することが、安定的に案件獲得していくカギになります。

目標月収を決める

ただ闇雲に案件獲得するのではなく、目標月収を決めた上で仕事の取り方を考えると良いでしょう。

自分はいくら稼ぎたいのか

そのために、どんなスキルが必要なのか

そのスキルアップのために、どんな案件を受注すべきなのか

その案件はどうやったら獲得できるのか

本記事では様々な案件獲得法を紹介していますが、このように目標から逆算すると、自分が取るべき行動も定まってくるのではないでしょうか。

フリーランスの案件獲得・継続のコツ

実際に案件獲得していく、または案件獲得後に継続していくためのコツを紹介します。

複数クライアントから受注する

クライアントは1社に絞らず、複数クライアントと契約しておきましょう。

クライアントが1社では、そのクライアントからの依頼が途絶えてしまったら収入はゼロになってしまいます。複数クライアントから業務を受注していれば、他の依頼が終了になってしまっても、当面の収入は確保できます。

仕事を抱えながらも、「新規案件にも応募する」「別のクライアントからも声をかけてもらえるようにしておく」といった、新たな案件を受け入れられる状態をつくっておくのが理想的です。

実績になる仕事を選ぶ

もし、実績としてポートフォリオなどに「掲載可」「掲載不可」の案件があった場合、「掲載可」の案件を選ぶようにしましょう。

本記事で何度も書いてきたように、案件獲得のカギは「実績」。これまで担当してきた仕事が新たな仕事を呼ぶ可能性があるため、実績として提示できる案件の価値は高いです。

なお、ポートフォリオなどに掲載不可の案件であっても、「自身のスキルアップにつながるから受注する」という考え方も良いでしょう。

その仕事を受けることは、将来的に価値になるか?と考えてみてください。

仕事の質を担保できる範囲で受ける

仕事を受ける際は、クオリティ高く仕事を完遂できる量に留めることが大切です。

案件を引き受けすぎて、「クオリティの低いものを納品してしまう」「納期に遅れる」といったことをしてしまうと、クライアントの信頼が失われ、依頼は途絶えてしまうでしょう。悪い評判も広まってしまうかも知れません。

逆に、質の高い仕事をすると、

・次回も依頼してくれる
・「この人おすすめ!」と他の人に紹介してくれる
・クライアントの口コミから、新規の顧客が生まれることも

といった嬉しいことが重なる可能性も大。

「今受けている仕事は、次回以降の仕事のオーディション」という気持ちで毎回臨めば、依頼の絶えないフリーランスになっていけるでしょう。

まとめ:フリーランスが仕事を得られるかは「実績」がカギ

本記事では、「フリーランスの仕事の取り方」を、フリーランス経験のレベル別に紹介してきました。また、記事の後半では、案件獲得するための準備やコツもチェックしてきました。

本記事で全体的にたくさん言及してきたのは「実績」。フリーランスが仕事を取っていくには、クライアントの安心材料となる実績が非常に重要なのです。

まとめ

■フリーランス初級の人は、無料~低単価でも、実績を積み重ねる
・友人知人からの依頼・紹介
・前職の職場からの依頼
・クラウドソーシング

■フリーランス中級の人は、実績をもとに新規案件が得られるようにアプローチする
・交流会に参加
・コミュニティに参加
・エージェント
・求人サイト
・SNSでの発信
・ホームページ・Webサイト・ブログを公開

■フリーランス上級の人は、詰みあがった実績をもとにやりたい仕事をさらに追求していく
・企業に問い合わせて直接営業

あなたはこの中のどのフェーズにいますか?

自身の現在地を確認して、「フリーランスとしてもっと活躍するために、今の自分にできることは何か?」を考えてみてくださいね。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!