こんにちは。
フリーランス9年目・ライターやSNS運用代行をしている「いが」と申します。
あなたには、こんなお悩みありませんか?
・フリーランスという生き方に興味はあるけど、「本当にこの道でいいのか」確信が持てない
・フリーランスの実際の生活が想像できない
・本当に自分はフリーランスとしてやっていけるのか不安
通勤電車、やりたくない仕事、上司や同僚との人間関係。そんな窮屈な会社員生活を抜け出して、自分らしく生きたい!と思い、辿り着いた「フリーランス」という選択肢。
「好きな場所・時間に、好きな仕事で自由に働けるんだ!」と希望を感じる。でも、「実際どんな生活になるのか」までは想像できなくて、踏み出せずにいる…あなたは今、正にこんな状況ではないでしょうか。
私も会社員からフリーランスになる際には、「生活がどのように変わるのか」まったく未知数で、とても不安だったのを覚えています。
そこで本記事では、「フリーランスに興味はあるけど、具体的な生活がイメージできなくて踏み出せない」という人に向けて、「フリーランスのリアルな暮らし」を紹介。
「フリーランス白書2025」(※)のデータも参考にしつつ、フリーランス9年目の私(30代前半・独身)の事例のほか、私が所属するスクールの女性フリーランスの事例も挙げていきます。
※一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が行なっている実態調査
・自分はたぶんフリーランスが向いている気がするけど、覚悟が決まらない
・どんな生活になるのか、具体例を知ってから進路を考えたい
そんな風に迷っている方はぜひ、最後までお読みください。
どんな風に活動してる?データで見るフリーランス

まずは、フリーランスの人が一体、何をしてどんな暮らしをしているのか、データから読み取って全体像を把握していきましょう。
また、私の9年間のフリーランス生活から、そのデータに関連する生の情報もシェアしていきます。
なお、引用する「フリーランス白書2025」の回答者属性は女性59.9%、男性38.5%となります。女性比率が高いものの、全員が女性ではないため、フリーランス全体の傾向として参考にしていただければと思います。
クリエイティブ系の職種が多い

出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2025」
「主な収入源となっている職種」のトップ3は、
- クリエイティブ・Web・フォト系
- エンジニア・技術開発系
- 出版・メディア系
となっています。
フリーランスの職種として代表的な「Webライター」「Webデザイナー」「プログラマー」「動画編集者」などは、正にこのトップ3に含まれています。
実際、私がこれまで接してきたフリーランスの方は、ほとんどがこのトップ3に属する職種で活動していました。
複数の肩書きを持っている人もいる
なお、フリーランスの職種は必ずしも一つに絞る必要はありません。私自身、「ライター」「編集者」「SNS運用代行」として活動しています。
私の知っているフリーランスの方でも、
- デザイナー×Webマーケター
- SNS運用代行×司会業
- 編集者×イベント企画×観光案内
など、複数の肩書きを持って活動している方はたくさんいます。「もはや何屋さんかわからない笑」とおっしゃる方も多いです。
「フリーランスに興味はあるけど、やりたいことが決まっていない」という方は、「複数の職種にチャレンジして、やりながら合うものを見極めていく」スタイルもアリだと思います。
働いた分だけ稼げる傾向にあり
出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2025」
次は、気になる「稼働時間と年収」の話です。
・月間稼動時間は、140時間未満が52.9%、140時間以上が47.1%
・年収は、400万円未満が47.2%、400万円以上が47.7%
・「年収は稼働時間に比例する傾向がある」という分析
このデータでは、月間140時間以上をフルタイムとしており、
- 「フルタイム以下で稼動する人」と、「フルタイム以上で稼働する人」とで約半々
- 「年収400万円未満の人」と「年収400万円以上の人」も約半々
となっています。この2つのデータから、「働いた分だけ稼げる」「長時間働くほど、多く稼げる」という、フリーランス生活の傾向が読み解けるでしょう。
実際、私の周りにいるフリーランスの方も、月収50万円や年収1,000万円などを稼ぐ人は非常にハードワーク。しかし、こうした方々は「自分で働く環境を選べる」「本当にやりたい活動をしている」ことが大きなモチベーションであり、エネルギーになっています。楽しく活動しているから長時間の稼働も気にならない、という方が多い印象です。
なお、このレベルに達している方々は時給単価が高い場合も多いです。実際、「稼動時間を1日6時間程度に抑えつつ、会社員以上の収入を得ている」というフリーランスの方も知っています。
一方、駆け出しのうちは、実績がない(または少ない)ため、「低単価案件を長時間こなす」という状況も多々。この場合は「月間稼動が140時間以上でも、年収は200万円未満」ということも起こり得ます。
経験と信頼を積めば、人とのつながりで仕事を得られる
出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2025」
「仕事獲得経路」のトップ3は、
- 人脈(知人の紹介含む)
- 過去・現在の取引先
- 自分自身の広告宣伝活動(Web・SNS・新聞・雑誌など)
となっています。このうち、「人脈(知人の紹介含む)」「過去・現在の取引先」は、「最も収入が得られる仕事獲得経路」にもなっています。
ただし、こうした経路から仕事を得られるのは多くの場合、「仕事の実績が既にある方」「フリーランスとして経験を積み上げてきている方」でしょう。
未経験の職種にチャレンジしてフリーランスとしてスタートする場合は、
・クラウドソーシングサイトで未経験OKの案件を受注する
・知人から無料~低単価で案件を引き受ける(これも一つの人脈ですが)
などでまず経験を積む、というパターンが多いです。
この時、高品質な仕事をすることでクライアントの信頼を獲得でき、「別のクライアントを紹介してもらえる」「依頼を継続してもらえる」といった状況にステップアップしていきます。
実際、私自身も周囲のフリーランスの人も、「仕事獲得経路」トップ3で案件を獲得している場合が多いように思います。
フリーランス女性のリアルな暮らし
データだけではなかなか生活の実態は想像できないと思うので、ここからは私がどのように日々、活動しているのかを具体的に紹介します。
自由に時間を使えて、仕事も家事も遊びも同時並行

私はライター・編集者・SNS運用代行として活動しています。「企業のWebメディアに掲載する記事を取材・執筆・編集する」「企業のInstagramやXアカウントを運用する」という仕事です。
私のよくあるスケジュールはこちら。
7:00 起床、朝食
8:00 業務スタート
13:00 昼食
14:00 買い物・家事など
15:00 業務再開
19:00 夕食
20:00 業務再開(やりたい業務が残っている場合)
23:00 入浴
24:00 就寝
日々のスケジュールを組む時に意識しているのは、「自分のパフォーマンスが出やすい時間に稼働する」ということです。
例えば、
・午前中は頭が冴えているので、集中力を要する仕事(納品前の原稿チェックなど)
・昼食後は眠気が来るので、家事など単純作業をしつつ休憩する
・夕方は考える仕事(記事や投稿内容の作成など)
・夜は感覚を生かす仕事(SNSの投稿デザイン作成など)
など。
会社員時代はその日の業務内容を上司に指定されるスタイルだったため、「疲れ切った夜中に原稿の最終チェックをしなければならない」など、仕事の仕方に苦痛を感じる時もありました。
それがフリーランスになって以降、「自分で自在にスケジュールを組める」という自由を得たため、ストレスが大幅に緩和されました。
また、
・仕事と並行して、家事ができる
・平日の日中でも自分の裁量で外出できる
という部分も非常に気に入っています。スケジュールを事前に調整しておき、「平日の日中しか開催していないイベントに遊びに行く」といった動きをする日もあります。
私はフリーランスになった直後、この感覚を「小学生の頃に戻ったみたいだ」とよく感じていました。
大人になって会社に就職すると、仕事とプライベートの時間はパキッと分かれましたよね。
一方、小学生の頃は「学校」「友だちと遊ぶ」「習い事」「自分の好きなことをする」「家族との時間」など、様々な種類の出来事が混在していたように思います。
私にとってのフリーランス生活は、この頃の感覚にとても近いです。あなたも小学生時代を思い出していただけると、フリーランス生活をより想像しやすくなるのではと思います。
なお、先述した「フリーランス白書2025」でも、フリーランスを選んだ理由として、「自分の裁量で働ける」「働く時間が自由」は1位・2位となっています。私だけでなく、多くの人にとって、魅力を感じやすい部分といえるでしょう。
出典:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2025」
仕事を抱えたまま旅行も移住もできる。「どこでも働ける」という大きな魅力

「パソコン1台で働く」スタイルのフリーランスの場合、「場所を選ばずに働ける」のも大きなメリット。
私も、
・1ヵ月、仕事をしながら旅行(「ワーケーション」といいます)
・東京の会社の仕事を継続したまま、地方に移住
・正月や法事などの際は、実家に数週間滞在して家族時間をたっぷり過ごす
といったように、パソコンと身の回りのものだけを持って移動し、移動先でいつも通り業務に取り組むことも少なくありません。
会社員は多くの場合、「会社に出勤しなければならない」という場所の制約があり、自分の好きなことや大事な人たちとの時間はどうしても後回しに…。
その点、フリーランスになってからは「やりたいことをしながら」「大事な人との時間を大切にしながら」働けることに大きな魅力を感じています。
厳しい現実に直面することも。実力が収入に直結する

一時は軌道に乗るも、長い停滞期を経験
「働く時間・場所が自由」という大きなメリットがある一方で、シビアなのが収入面です。フリーランスの収入は、その人の実力や状況がダイレクトに反映され、アップダウンもします。
恥を忍んで正直にお伝えしてしまうと、私の現在の年収は200万円未満。先ほどお見せした「フリーランス白書2025」の年収データの中でも最も低いグループにいます。
フリーランス初期の1~3年目にはもっと稼げていた時期もありましたが、
・何がやりたいのか、自分の方向性を見失った
・スキルアップを怠り、クライアントにあまり貢献できていなかった
・他の人よりも自分を選んでもらうための努力や工夫が足りなかった
といった状況が重なり、5年ほど停滞期を経験。
最低限、暮らせるだけの収入で生活し、低空飛行状態でしたが、既存のクライアントから依頼していただけたおかげで、なんとか活動を続けてこられました。
そして、ここ1年ほどで自分が進みたい方向がようやく見えてきました。今は「クライアントにより貢献でき、選んでいただける」人になるために、スキルアップに全力投球しています。
低収入の理由は「マーケティング」の理解不足
私が長い間、低収入で苦しんできたのは、マーケティングを知らなかったからです。
「顧客が求めているものを」「他社よりも役立つように」提供するという、世の中の商品・サービスが必ず行なっていることをできていなかったのです。要は、自分を商品・サービスとして見られていなかったんですね。
もしかしたら、あなたはここまで私の地獄の低収入エピソードを聞いて、
と思ったかも知れません。
しかし、「マーケティングが必要」だと事前に把握し、しっかり学んで、正しく実践した上で活動すれば、あなたはきっと順調にフリーランスとして軌道に乗ると思います。
現在、私が所属しているスクールでは、会社を辞め、未経験からフリーランスになる女性がたくさんいます。その中には、
・会社員→Instagram運用代行となり、月収100万円を達成
・美容師→動画編集などの仕事で月収60万円を達成
・看護師→Lステップ(LINEの配信ツール)を扱う仕事で月収50万円を達成
といった実績を持つ方も多数。一部の特別な人だけでなく、本当にゴロゴロいます笑。彼女たちの活躍を支えているスキルがマーケティングなのです。
フリーランスとして長く安定して活動したいという方は、マーケティングを学んでおくことを強くオススメします。
保険に審査。お金にまつわることは大変なことも多い

国民年金の引き落としが怖すぎる。社会保険も確定申告も全部自分で
健康保険や年金など社会保険料は、会社員の場合は会社が半額払ってくれますが、フリーランスは全額、自分で支払うことになります。
国民健康保険は前年の収入に応じて金額が変動。「去年よりも多く稼げた!」という年は喜びも束の間、国民健康保険の増額で一気に気分が萎えたものです笑。
国民年金の金額は、収入の大小に関わらず、その年に決まった額が一律で差し引かれます。停滞してきた5年間は、この国民年金が引かれる時が本当に怖かったです…!
そして、毎年2~3月には確定申告というタスクも発生します。税務関係について無知な状態でフリーランスになってしまったため、税務署に何度も通ったり電話したりしていました。独立前に税務について知識を仕込んでおくことは必須です。
「働いていないの?」と言われたことも…信用はまだまだ低い
フリーランスは会社員よりも社会的な信用がなく、困ったりモヤっとしたりするシーンも多々あります。会社員よりも収入が安定しにくいため、
- クレジットカード
- 賃貸
- ローン
などの審査に通りにくいという現実があります。
クレジットカード会社などに提出する情報も、会社名・所属部署・役職などの項目があり、会社員を想定して作られていることも多数。そんな場面に出くわすと、「フリーランスはいっぱしの社会人として認められていないのだろうか…」と思うこともしばしば。
平日の日中に遊びに行くスケジュールを組んでいた時は、年配の方から「働いていないの?」と言われたことも。「会社に出勤して仕事をする=働く」ことだと思っている人もまだまだ多く、理解を得られなくて肩身の狭い思いをすることもありました。
「お金のモヤモヤ」は稼げるようになれば解決する
しかし、
- 社会保険の自己負担
- 確定申告
- 金融系の審査
- フリーランスについてよく知らない人への対応
ここまでに触れたフリーランス独特の辛さは、十分な収入が得られていれば、ドヤ顔で解決できると思います笑。
・社会保険の自己負担
→キツいけど、「引き落としが怖い」まではいかない
・確定申告
→税理士さんに依頼できる
・金融系の審査
→通りやすくなる可能性が高くなる
・フリーランスについてよく知らない人への対応
→「なんだ、怪しいと思ったけど案外凄いじゃない」と認めてもらえる
私もこれまでは、フリーランスならではのお金まわりの負担や不都合さに押しつぶされそうな気持ちでいました。しかし今は、「もっと稼げるようになって、この状況を乗り越えるぞー!」という思いに転換しています。
まとめ:自由を謳歌するには、稼ぐ力を身につけること
本記事では、「フリーランスのリアルな暮らし」を紹介してきました。
お金関係のことなど、けっこう赤裸々に語った部分もあり、引いてしまったでしょうか笑。でも、これがリアルです。
・フリーランスは会社員にはない「時間・場所の自由」という大きなメリットがある
・その半面、稼ぎ続けるには相応の努力が必要(オススメはマーケティングを学ぶこと)
・お金まわりの面倒ごとは多数だが、稼げていれば負担は減らせる
つまり、稼ぐ力が十分にあれば、フリーランスのデメリットを克服しつつ、自由というメリットを存分に楽しめるようになるのです。
フリーランスとして活動を始める際には、「自分はどうやって稼ぐか?」をしっかりと考えてみてくださいね。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!