Webマーケティング

セールスライティング初心者が最初に覚えるべき3つの書き方【すぐマネできる例文つき】

こんにちは。
Webマーケティング修行中の「いが」です。

ライターの皆さん、こんなお悩みありませんか?

・「文章は読みやすい」と言ってもらえるけど、商品が売れる文章は書けない
・担当した記事から、なかなか集客や売上に繋がらない
・このままだと他のライターに仕事を取られてしまうかも

文章を使って商品・サービスを売るには、ただ「わかりやすい文章を書く」のではなく、「売るための文章を書く」必要があります。ライティングの中には商品を売るためのテクニックがあるんです。これを「セールスライティング」といいます。

しかし、この「セールスライティング」は種類がたくさん。初めてセールスライティングに触れる人は、「自分はどれを使ったらいいんだろう…?」と迷ってしまうでしょう。

そこで本記事では、「初心者の方がまず覚えるべきセールスライティング3つの書き方」を紹介。それぞれの書き方の特徴だけでなく、例文も掲載しますので、今書いている記事でマネしながらすぐに実践してもらえます。

売れる文章が書けるようになって、

・クライアントに喜んでもらいたい
・案件獲得や継続をしたい

そんな方はぜひ最後までお読みください!

セールスライティングとは?

そもそもセールスライティングとは、購入や問い合わせなど、具体的な行動を顧客に促す文章テクニックです。

見込み顧客に自社の商品・サービスの魅力や価値を正しく伝えた上で、購入などの行動に誘導していく、まさに「売るための文章」です。

  • LP(ランディングページ)
  • メルマガ
  • ECサイト
  • Web広告

など、世の中の様々な場所で使われています。

あなたにも、これまでにセールスライティングの技法に誘導されて、購入した商品があるかも知れません。「過去に自分が体験した文章構成がないだろうか?」と、考えながら読んでみると面白いのではと思います。

初心者がまず覚えたい3つの型

ここから、セールスライティングの具体的な型を紹介していきます。

セールスライティングの種類は多岐にわたりますが、中でも「初心者もすぐに実践しやすい」「特に売上につなげやすい」王道の型3つに絞って見ていきます。

PASONAの法則

PASONA(パソナ)の法則は、問題提起から始まり、解決策を提示する型です。顧客が抱えている悩みや問題に焦点を当てるという特徴があります。

■文章構成

Problem(問題提起)
顧客が抱える悩みや課題をはっきりと提示

Agitation(問題を強調)
その悩みや課題を放置した際のリスク・デメリットを強調

Solution(解決策の提示)
自社の商品・サービスが、どのように顧客の悩みを解決できるのかを説明

Narrowing Down(限定性を持たせる)
「期間限定」「数量限定」などの特別感を演出して決断を後押し

Action(行動喚起)
次のステップを示し、すぐに行動できるように促す

悩み・課題など、顧客のマイナス面にフォーカスするため、悩みを抱える読者の心を強く揺さぶります。

実際に文章に使用すると、次のような構成になります。

■例文

・Problem(問題提起)
「ダイエットしても、すぐにリバウンドしてしまう…」

・Agitation(問題を強調)
「食事制限だけでは、逆に太りやすくなるかも!」

・Solution(解決策の提示)
「当社商品で腸内環境を整えることで、リバウンドしにくい体に」

・Narrowing Down(限定性を持たせる)
「◯月◯日までの期間限定で初回50%オフ!先着100名様限定です」

・Action(行動喚起)
「今すぐ試してみませんか?」

悩みにダイレクトに訴求した上で、解決策を提示し、「限定性」で今すぐ行動を促す…という、強い吸引力を持つテクニックです。

「悩み・課題が明確な商品・サービス」「LPや商品販売ページ」が向いています。

AIDMAの法則

AIDMA(アイドマ)の法則は、顧客が商品・サービスを買う時の心理プロセスをベースにした型です。

■文章構成

Attention(注意)
キャッチ―な見出しや画像で顧客の注目を集める

Interest(興味)
商品の特徴や独自性を伝えて、顧客の興味を惹く

Desire(欲求)
具体的なベネフィット(※)を伝え、顧客に「欲しい!」と思わせる

Memory(記憶)
ベネフィットが印象に残るような情報を提示する

Action(行動)
購入方法や次のステップを伝える

※ベネフィットとは、商品・サービスを購入した先に得られる未来のこと。ノイズキャンセリングイヤホンで例えるなら、

・メリット:周囲の騒音をシャットアウトできる
・ベネフィット:作業に集中できて、仕事や勉強がはかどる

といった違いがあります。

商品を知らなかった顧客が、あるきっかけで商品のことを知り、「欲しい!」気持ちが高まって購入に至るまでの感情の流れに沿っているのが特徴です。

実際に文章に使用すると、次のような構成になります。

■例文

・Attention(注意)
「毎日スマホ・パソコン漬けで、目がしょぼしょぼしませんか?」

・Interest(興味)
「ブルーライトの影響は、目の疲れだけでなく、睡眠の質にも関係していることをご存知ですか?」

・Desire(欲求)
「このPCメガネなら、約90%のブルーライトをカット。しかも軽量・おしゃれで、仕事中でも違和感ゼロ」

・Memory(記憶)
「実際に使った人の91%が「仕事後の疲れが軽くなった」と実感しています(当社アンケートより)」

・ Action(行動)
「初回限定で1,000円OFF!今すぐこちらからチェックしてみてください!」

顧客の心の動きに沿って展開するため、不安をあおるような過度な演出は不要で、スムーズに「行動」まで誘導できます。

もともとテレビCMや紙媒体などで使われてきた歴史があり、オフライン・オンライン問わず、あらゆる媒体に応用可能。汎用性の高さが強みといえます。

QUESTの法則

QUEST(クエスト)の法則は、人の購買意欲をかきたてる型です。

■文章構成

Qualify(興味づけをする)
「あなたのための記事ですよ!」と伝えて、対象者を絞り込む

Understand(共感する)
顧客の悩みに共感する

Educate(啓発する)
自社の商品・サービスでその悩みを解決できることを伝える

Stimulate(興奮させる)
悩みを解決できた未来を想像させる

Transition(行動を促す)
行動へ導く

最初のパート「Qualify」で「これはあなたのための情報ですよ!」とターゲットを絞り込むため、顧客を強く惹きこめるのが特徴。「Qualify」では、「この話を聞くことによるメリット」も合わせて伝えると、その後に続く文章もスムーズに読み進めてもらえます。

実際に文章に使用すると、次のような構成になります。

■例文

・Qualify(興味づけをする)
「『仕事が忙しくて、自炊どころじゃない…』そんなあなたにこそ知ってほしい、食生活の新しい選択肢があります」

・Understand(共感する)
「毎日の仕事、家事、育児。 気づいたらコンビニご飯、レトルトばかり…。 「このままじゃヤバい」と思いつつ、時間も余裕もないのが現実ですよね」

・Educate(啓発する)
「『〇〇冷凍宅配弁当』なら、管理栄養士監修のメニューを、電子レンジで温めるだけ。 塩分・糖質も控えめで、1食あたり400kcal前後。 食材も国産中心で、冷凍とは思えない美味しさを実現しています」

・Stimulate(興奮させる)
「利用者の声では、『毎日コンビニだった自分が、2ヶ月で3キロ痩せた』『食生活が整って、仕事の集中力もアップした』との声も。 もう、体に悪いとわかっている食事を毎日続ける必要はありません」

・Transition(行動を促す)
「今なら初回限定、5食セットが【980円】で試せます。 まずは1週間、“手間ゼロで整う食生活”を体感してみませんか?」

「これ、私のことじゃん」→「ちゃんと共感してくれる」→「ちゃんと解決策がある」→「なら、やってみよう」と、自分事化されることで自然と行動を促せます。

LPや商品紹介ページ、メルマガなどに向いています。

まとめ:王道の型を押さえて、どんどん実践しよう

本記事では、「初心者の方がまず覚えるべきセールスライティング3つの書き方」を紹介してきました。

あなたが過去に商品・サービスを購入した文章の中には、この型を使ったものもあったのではないでしょうか。

どれも王道の書き方ばかりなので、商品・サービスの集客や売上を目的とした記事を書く際にはすぐに応用できるでしょう。例文を参考にしながら、情報を当てはめて、記事構成を作ってみるところからチャレンジしてみてください。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!