フリーランスの働き方

【希望はある】会社員に向いてない人はどうすればいいのか。主な特徴とタイプ別の対処法4選|辞められない人の選択肢も

こんにちは。
会社を辞め、フリーランスになって9年目の「いが」です。

あなたには、こんなお悩みありませんか?

・会社が合わなくて、しんどい。自分は会社員、向いてないのかな
・でも、「会社員が向いてない」なんて思うのは、甘えなんじゃないのか
・もし本当に会社員に向いてないなら、自分はどうやって生きればいい?

「働く=会社に雇われて働く」「正社員で働くのが正解」というイメージを持っている人は多いと思います。そんな中で「会社員が合わない」と思うような出来事に直面すると、「じゃあ、自分はどう生きるのが正解なのか」と迷ってしまうこともあるでしょう。

本記事では、

・会社員に向いてない人の特徴
・「会社員に向いてない」ことは、そもそも甘えでも問題でもない
・会社員に向いてない人の、ケース別の対処法4選
(どうしても会社を辞められないケースも)

を紹介します。

「会社が合わなくてモヤモヤする状況から抜け出したいけど、どうすればいいかわからない…」

そんな方はぜひ最後までご一読ください。

会社員に向いてない人の特徴

まず、会社員があまり向かないタイプの人の特徴を紹介します。

「自分は本当に会社員に向いてないのかな?」とモヤモヤしている人は、いくつ当てはまるかチェックしてみてください。(ちなみに、既に会社を辞めている私は全部当てはまりました笑)

集団よりも個人行動が好き

「チームで動くよりも、一人で仕事を完結させたい」という人は、会社員向きではない傾向にあります。

会社組織で働く際には多くの場合、プロジェクトやタスクを複数人で分担し、チームとして成果を出すことが求められます。個人行動を好む人は、こうした「常に誰かと連携しなければならない」環境に、ストレスを感じやすいでしょう。

ルールや規則に従うのが苦手

組織のルールに縛られるのが苦手な場合も、会社員に向いてないと感じやすいでしょう。

・ハンコを押す時は、上司のハンコにお辞儀するように傾けて押す
・上司が残業していたら部下は帰れない
・若手社員は朝早く出社して、職場の掃除をする

など、会社には明文化された規則だけでなく、「こうあるべき」という暗黙の謎ルールや慣習がたくさんあります。中には理不尽で非効率なルールがあることも。

そうしたルールや規則に従うのが難しく、

「なんでこんなルールがあるのか理解できない」
「そんな面倒くさいことをせずに、もっと効率よく仕事をこなそうよ」

といった考えを抱きやすい人は、会社が居心地悪く感じるでしょう。

柔軟な働き方をしたい

「好きな時間・場所で働きたい」「プライベートとのバランスを取りたい」と考える人も、会社員は合わないでしょう。

会社員は基本的に、決まった時間に出社し、勤務時間中は職場に拘束されます。コロナ禍以降に普及したリモートワークの場合でも、勤務時間の制約を受けることがあります。

「時間や場所の自由が欲しい」「家族との時間を大事にしたい」など、働き方を自分でコントロールしたいと考える人は、会社員生活は窮屈に感じるでしょう。

人間関係のストレスを感じたくない

・気分によって指示内容が変わる上司
・陰で自分の悪口を言う同僚
・自分のことを舐めまくっている部下

こうした「職場の人間関係ストレスを避けたい!」と思っている人は特に、会社という環境は苦しく感じてしまうでしょう。

会社は様々なメンバーが集まり、プロジェクトやタスクを回していく場所。上司、同僚、クライアント、外注先など、多くの人たちと関わるので、当然「合う人・合わない人」は出てきます。

合わない人がいれば、ストレスを感じすぎて、仕事のパフォーマンスに影響することも。

自分のペースで仕事をしたい

自分が取り組みやすいスケジュールで仕事を進めたいと思う人も、会社員は不向きでしょう。

会社の仕事は、進め方やスケジュールを上司など他の人が決める場合が多いです。急に「これも一緒にお願い!」などと、突発的な業務が入り、自分のペースが乱されることも。

  • 自分のペースで仕事を進めたい
  • 深く集中して業務に取り組みたい
  • 急かされたくない

といった人には、会社員としての働き方はストレスになってしまうでしょう。

「会社員に向いてない=社会人失格」ではない

ここまで紹介してきた「会社員に向いてない人の特徴」、あなたはいくつ当てはまったでしょうか。

もし、たくさん当てはまっていて、

・単に甘えてるだけなんじゃないのか
・自分は無能なんじゃないか
社会人失格なのではないか

といった自己卑下モードに入ってしまっていたとしたら、その考えは今すぐ捨てた方が良いです。

会社員に向いてないと思う人にはただ、「個性」があるだけなのです。

・自分一人で仕事を進めたい
・自分が納得できる働き方をしたい
・関わる人を自分で選びたい

など、「自分をしっかり持っている」「個人としての成果や達成感を重視している」という特徴があるだけ。

そして、その個性や特徴が「会社の求めているもの(=人と協力してルールに従って働いてほしい)と合っていない」だけなのです。

淡水魚が海水では生きられないように、ペンギンがサバンナで暮らせないように、人間にも向き・不向きがあります。この社会には様々な個性豊かな人たちが生きているのに、全員が会社員向きなワケないじゃないですか。

「会社員に向いてない」ことは決して悪いことではありません。

大事なのは、あなたの個性や特徴を活かせるような仕事や働き方を選ぶことです。

何に不満がある?ケース別の対処法4選

「どうやら自分は会社員に向いていないようだ」「そういう個性や特徴があるようだ」とわかっても、問題なのは「じゃあ、どう生きていくか?」ですよね。

そこで考えたいのは、「会社員に向いてない」と思った理由の詳細です。

「会社員に向いてない」とは、具体的に何が合わないと思ったのか。そこをハッキリさせることで、あなたの進むべき道がよりクリアになっていきます。

今の会社の仕事内容や働き方が合わない

今の会社が合っていないだけかも

「会社員が向いてない」と思っているのは、「会社員という働き方そのものが合わない」わけではない可能性があります。

  • 業務内容
  • 給料(業界平均と比べて低いなど)
  • その会社独特のルールや制度
  • 職場の特定の人

などが合わないと思っているのなら、単に今の会社が合っていないだけの場合も。

もっと働きやすい環境に転職するという選択肢

このようなケースで選択肢として考えられるのは、「もっと自分に合う会社への転職」です。

①今の職場で不満に思っていることは何か
②どんな条件の職場なら、その不満を解決できるのか

を整理した上で転職エージェントに登録するなどして、どんどん行動に移していきましょう。

なお、「会社員が向いてない」と思った理由が「柔軟に働きたい」であれば、柔軟な働き方を取り入れている企業に転職する手もあります。

・リモートワーク
・時短勤務
・フレックスタイム制
・サテライトオフィス勤務
・週休3日制(中には週休4日制を実現しているところも!)

などをはじめ、社員の働きやすさを考慮した取り組みをしている会社を中心に、転職活動に取り組むと世界が広がるかもしれません。

「会社員」であることが合わない

自分で働き方を選びたい人はフリーランス向き

・自分のペースで働きたい
・ルールや命令に従いたくない
・好きな時間・場所で働きたい
・一緒に働く人を選びたい

という場合には、まさに「会社員として働く」ことが合わない状態といえるでしょう。

このケースで選択肢として考えられるのは、「フリーランスとして独立し、個人で仕事をする」ことです。

フリーランスとして活動できる職種は多岐にわたり、例えば以下のようなものが挙げられます。「未経験でも独学やスクールなどで学ぶことで、仕事が受注できる」仕事も多いです。

  • ライター
  • 編集者
  • Webデザイナー
  • イラストレーター
  • 動画編集者
  • カメラマン
  • システムエンジニア
  • オンライン秘書(秘書・事務サポート)
  • Webマーケター

ここに挙げたものはほんの一部。会社員として経験してきた職種や業務内容を活かせば、さらに可能性は広がるでしょう。

「自由」な一方、「生活保障がない」というリスクも

フリーランスは、

・特定の企業に所属せず、複数のクライアントと業務委託契約を結ぶ
・自分のスキルや専門知識を活かす

という働き方が特徴で、次のようなメリットがあります。

・仕事の仕方、働き方を自分で決められる
・誰からも命令されない
・自分の好きな場所、時間に働ける
・クライアントや一緒に働く人を選べる

一方で、会社員のメリットである「給料の安定」「手厚い社会保障」がなくなる分、

収入が不安定になる場合もある
自己管理が必要になる
福利厚生がない
社会保険料を全額、自分で支払う
・自分で確定申告をする必要がある

という、主に金銭面での負担は増します。

経験者が語る、フリーランスの自由とリスク

私自身もフリーランスとして長く生活してきています。

上に挙げた「会社員に向いてない人の特徴」にすべて当てはまっただけあって、フリーランスになった後は、働きやすさが格段に上がりました。

特に、「自分でスケジュール・働き方・働く人を選べる」という部分が大きいです。自由な働き方をしたい人にはフリーランス生活をオススメしたい思いはあります。

ただし、「自由を得る代わりに、生活の保障を失うリスクがある」というのは、動かしがたい事実。収入の不安定さや社会保険料の引き落としにヒヤヒヤしたり、確定申告に苦労したりという面も確かにあります。

フリーランス生活を選ぶには、相応の覚悟や準備も必要です。

転職も独立もできない・会社を辞められない

ここまで「転職」「独立」という選択肢を紹介してきましたが、もちろん全員が「転職」「独立」に踏み切れるわけではありません。

・家の事情で会社員を辞められない
・転職しても、また同じような問題が起きそうで不安
個人で仕事をするなんて考えられない

という方も当然いるでしょう。この章では、そういった状況にいらっしゃる方への選択肢をまとめました。

副業する

  • 今は会社を辞められない
  • 将来的には「転職」「独立」も視野に入れたい

という人には、「今の会社に勤めたまま、副業にチャレンジする」という手段があります。

・新しい仕事内容や働き方を試せる
・追加の収入が得られる
スキルアップになる
・会社員としての給料や社会保障はそのままなので、リスクを抑えられる

というメリットがあります。

会社員経験のある方が副業をすると、「それまでの会社での経験が活きる」こともあります。

私がこれまで関わってきた「副業で活動されている方」にも、

事務職
→オンライン秘書として、クライアントのバックオフィス業務をサポートする

保育士
→SNS運用代行として、子育て関係のSNSアカウントを運用する

転職エージェント勤務
→ライターとして、企業取材案件を幅広く受注する

のように、それまでの経験を活かしている人はたくさんいました。

ただ、勤務時間以外の時間を使うことになるため、これまで自由に使えていた時間を副業に充てることになりますし、体力も使います。

未来の選択肢は広がりますが、会社の仕事だけをしている今よりもエネルギーは必要になってきます。

今の会社でもっとうまく立ち回る

  • 将来的にも会社を辞められそうもない
  • 会社員は向いてない気がするけど、転職や独立など行動するのは怖い

といった方は、「今勤めている会社で、もっと働きやすくするにはどうしたらよいか?」を考えるのが建設的でしょう。

今の会社でうまく立ち回る方法は、以下のようなものが考えられます。

■苦手な人とムリに関わらない
関わりたくない人とはできるだけ会話や接触回数を減らし、ムリに仲良くしないようにするという方法があります。

業務上でどうしても関わらなければならない時は、「これは業務上の役割。今は会社員の演技をしている」と考えると、感情をすり減らさずに済むでしょう。

■1人でも味方をつくる
同僚でも、別の部署の人でも、ゆるく本音で話せる人が1人でもいると、心の持ちようが違います。そんな心を開ける人を見つけて関係をつくり、社内に居場所をつくるという手もあります。

■頑張りすぎない
最低限の仕事をこなしたら、成果を気にしすぎずに「適度にやってサッサと帰る」という淡白さも、自分の心を守ることにつながるでしょう。

■辞める練習をしておく
今は会社を辞められそうにないと思っても、人生は何が起こるかわからないもの。

もし、今の会社以外の道が拓けた時のために、

  • スキルアップのための勉強
  • 転職サイトの登録

などを「辞める練習」だと思って取り組むと、「逃げ道がある」「いつでも動ける」と思えて心が楽になると思います。

まとめ:自分の個性・特徴を活かせる環境を選ぼう

本記事では、「会社員に向いてない人はどうすればいいのか」について、会社員に向いてない人の特徴や、そのような人の対処法について紹介してきました。

「自分は会社員に向いてない」と思った時にまず意識してほしいのは、今のあなたの居場所がすべてではないということ。

単にあなたの個性や特徴が活かせない環境にたまたまいるだけで、別の道を歩み始めたら、様々な可能性が花開く可能性も大いにあります。

また、もし今「会社員に向いてない」と思いながらも、転職や独立など行動できる状況にない人でも、いつか状況が変わって、今の職場から抜け出せる日も来るかもしれません。

そんな時に備えて、今の会社ではうまくやり過ごしつつ、スキルアップなど、ちょっとでも「辞める練習」として取り組んでおくと、心がすごく楽になるのではと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!