こんにちは。フリーランス9年目の「いが」です。
この記事を見てくださったということは、あなたは今、このような状況ではないでしょうか?
・自由に稼げるフリーランスに憧れている
・でも、フリーランスには大変なことも多そうで、自分にできるか不安
・自分はフリーランスに向いているのか知りたい
昨今、フリーランスの働き方に興味を持つ人が増えています。場所や時間にとらわれず自由に働けるイメージや、収入アップの可能性に魅力を感じる方も多いでしょう。
しかし、ネットでちょっと調べると、「フリーランスはやめとけ」「安易になるべきではない」といった否定的な意見もたくさん出てきます。
フリーランスに興味はあるけど、こういったネガティブな情報を見たら、「自分にはできるんだろうか…」「失敗や後悔をしたくない」と不安になりますよね。
そこで本記事では、
- 「『フリーランスはやめとけ』と言われる理由」と「フリーランスのメリット」を紹介
- 「フリーランス向き・不向き診断テスト」で、あなたの適性をチェック
- フリーランスになる場合の準備・やめとく場合の選択肢を紹介
という構成で、「フリーランスになるか・ならないかを判断する」→「その後の行動を決める」ところまでお手伝いしていきます。
あなたの進路を考えるヒントになれば幸いです!
「フリーランスはやめとけ」と言われる理由15選

まずは、多くの人に「フリーランスはやめとけ」と言わしめた、「フリーランスのデメリット」を15個紹介します。
収入が不安定
フリーランスには会社員のような固定給はなく、案件の獲得状況に収入が大きく左右されます。体調を崩したり案件が途切れたりすると、収入がゼロになるリスクも。収入に波があることはどうしても避けがたい世界です。
福利厚生がない
フリーランスには、健康保険、厚生年金、雇用保険、有給休暇など、会社員だったら享受できる福利厚生がありません。国民健康保険や国民年金への加入は自腹になります。病気になった時などの保障がない点もリスクです。
自分で営業しなければならない
会社員の仕事は「会社から与えられるもの」ですが、フリーランスの仕事は「自分で見つけ、クライアントに営業して獲得するもの」です。会社員の頃の感覚で仕事を待つスタイルになってしまうと、いつまで経っても案件を確保できません。
価格競争に巻き込まれやすい
競合との価格競争に巻き込まれ、単価を下げざるを得ない状況に陥ることも。特に経験が浅い人や、参入ハードルが低いとされる分野では、クライアントが価格を比較検討しやすいため、こういった状況が起きやすいです。
自分でスキルアップしなければならない
フリーランスには、会社員のような研修制度や先輩からの指導はありません。
だからといって、独立した時のままのスキルで活動し続けると、時代遅れのスキルでサービス提供することになり、クライアントから選ばれなくなっていきます。
選ばれ続けるフリーランスであるためには、最新のスキルを自ら積極的に学び続ける必要があります。
社会的信用が低い
フリーランスは、収入の不安定さから、社会的信用が低く見られがち。
- 賃貸契約
- クレジットカード
- 住宅ローン
などの各種審査に通りづらくなることがあります。
まだまだ社会では「働く=雇われて職場で仕事をする」イメージが根強いらしく、理解を得られずに怪しまれるという場面もたまにあります。
事務作業や税務処理がしんどい
フリーランスは、確定申告、請求書作成、経費管理など、本業以外の事務作業をすべて自分で行う必要があります。こうした作業は時間と手間がかかり、本業に集中したい時間も削られてしまいます。
突発的なアクシデントも自己責任
会社員なら、PC機器のトラブルや自身の体調不良など、予期せぬアクシデントもチームでカバーし合えます。一方、フリーランスは何が起きても、基本的にすべて自己責任で対応しなければなりません。
こうした問題が発生しても、業務は通常通りこなさなければならないのが厳しいところです…。
仕事とプライベートが切り替わりにくい
自宅で働くフリーランスは、仕事とプライベートの切り替えが難しく、長時間労働になりがち。自己管理ができないと、無理なスケジュールで体を壊すリスクもあります。
孤独を感じやすい
会社員の場合、同僚などと日常的に会話する機会がありますが、フリーランスは一人作業が多く、孤独を感じることがあります。
モチベーション維持が難しい
会社員の場合、上司や同僚からの評価、昇進、チーム目標の達成など、モチベーション維持につながる要素がいろいろあります。
一方、フリーランスは基本的に自分一人で仕事を管理し、成果を出す必要があります。目標設定や進捗管理、そして何よりもモチベーションを継続的に維持するのが難しい…と感じる場面も。
成果を出し続けなければならない
フリーランスは、提供した「スキル」に対して報酬を得る働き方です。自分が「どれだけ価値を提供できたか」「どれだけ成果を上げたか」がそのまま収入に直結する、ものすごく成果主義の世界。
成果が出なければ、契約が打ち切られてしまう可能性があり、「常に期待を超える仕事が求められる」というプレッシャーがかかります。
将来のキャリアパスが不透明
フリーランスには会社のような明確な昇進ルートがなく、特に技術力だけで50~60代まで働き続けるのは難しいといわれています。
景気変動や社会変化に弱い
景気が悪化した場合、フリーランスは真っ先に契約の打ち切り対象になる可能性が高いです。また、AIに代替されそうな業務の場合、今後のAIの発達次第で「仕事を続けられるか」という問題が出てくるリスクも。
情報は自分でキャッチしなければならない
会社に属していれば、業界に関する情報や知識を得る機会が豊富にあります。例えば、社内研修や同僚からの情報共有、業界イベントへの参加など。
一方、フリーランスの場合、「これをチェックしておいた方がいいよ」と教えてくれる人はいません。自分から積極的に情報を取りに行かないと、業界の最新動向やトレンドから取り残されてしまう可能性があります。
こうした情報収集が大事だと自分で気づいたり、たまたま人に教えてもらったりという機会がなければ、業界から取り残されてしまうリスクは大いにあると思います。
フリーランスのメリット

ここまでフリーランスのデメリットをたっぷりとお届けしてきたので、もう「フリーランス、無理だわ!やめとく!」という気持ちになってしまっているかも知れませんね笑。
でも、これだけのデメリットがあっても、世の中にはフリーランスの人はたくさんいます。それは私も含め、今フリーランスとして活動している人たちにとって、「デメリットよりもメリットの魅力の方が上回ったから」という側面があると思います。
ここでは、フリーランスのメリットを紹介します。
会社員時代よりも大幅に稼げる可能性がある
フリーランスの最大の魅力は、会社員時代よりも大幅に収入を増やせる可能性があることです。実力や経験次第で高単価案件を獲得し、収入を収入を伸ばすことも可能です。
働き方を自由に選べる
働く時間や場所、一緒に働く人や仕事内容などを、自分で自由に選べるという点もフリーランスの大きなメリットです。
自分が仕事しやすい時間・場所、案件の種類を選べる、誰にも命令されない環境は、上に挙げたデメリットがあっても欲しい!と思いました。
人間関係の悩みが減る
会社員は、職場の人間関係に縛られて大きなストレスになることもあります。一方、フリーランスはクライアント・チームメンバーなど、一緒に働く人も自由に選べるため、人間関係のストレスを軽減しやすいです。
フリーランスかクライアント、どちらかが「合わない」と思ったら契約が終了する世界です。私からやんわりとお断りした案件もありましたし、自分が担当していた案件が自然消滅したことも…。
そうした試行錯誤を繰り返していくと、自分に合う人たちだけが残り、どんどん快適に仕事ができるようになっていきました。
フリーランス向き・不向き診断テスト

ここまで、フリーランスのメリット・デメリット両面に触れてきましたが、それでも「自分はフリーランス向きか?やめておいた方がいいのか?」はなかなか判断しにくいと思います。
そこで、「フリーランス向き・不向き診断テスト」をご用意しました!
以下の質問に「はい」か「いいえ」でお答えいただくテストです。
「はい」が多いほど、フリーランス向きの傾向があります。「はい」の数を数えながら、ぜひチャレンジしてみてください。
- 明確な目標がなくても、自分で仕事を作り出すのが得意だ。
- 月によって収入が大きく変動しても、不安に負けない自信がある。
- 他人に管理されなくても、自分でスケジュールを立てて動ける。
- クライアントとのやり取りや交渉にストレスを感じない。
- 周囲に頼れる仲間や人脈がある。
- 体調管理・メンタル管理もある程度セルフでできると思う。
- 自分を売り込む営業・発信活動も苦ではない。
- 仕事がない時期があっても、冷静に対処できるタイプだ。
- スキルアップのための時間とお金を、自分で投資できる。
- 孤独に作業をする時間が多くても大丈夫。
- 契約書・請求書・確定申告などの事務作業にある程度対応できる。
- 実務経験や実績がある程度あると思う。
- 会社に属さず、自由に働くことに大きな魅力を感じている。
- 世間体よりも、自分にとっての納得感や働き方を重視したい。
- 「フリーランスとして稼げる自分」を想像してワクワクする。
■「はい」が13〜15個
あなたはかなりフリーランス向き。自信を持って一歩踏み出せるタイプ。独立・開業も視野に入れてOK。
■「はい」が9〜12個
素質あり。まずは副業で試して、経験を積みながらフリーランスデビューに備えると◎
■「はい」が5〜8個
今すぐ独立はリスク大。まずは会社員としての土台を固めつつ、将来の選択肢として備えるのがおすすめ。「副業」は急がず、まずは学びや人脈作りからでも遅くありません。
■「はい」が0〜4個
現時点ではフリーランスはおすすめしません。スキル・経験・環境が整うまでは会社員の安定を活かして準備を。
いかがだったでしょうか?
「5〜8個」「0〜4個」という結果だった方は、「自分は見込みがないんだ…」と、もしかしたら落ち込ませてしまったかもしれません。
ただ、今回の結果はあくまでの「現時点での」あなたの状態です。今の時点で「はい」が少ないからといって、絶対にフリーランスになれないわけではありません。どうしてもフリーランスに興味があるなら、今回「いいえ」がついた箇所を「はい」にできるように、スキルアップなどをしていけば良いだけです。
このテストの結果がすべてではありませんが、参考にしていただければ嬉しいです。
フリーランスになる前に準備しておくこと

「フリーランス向き・不向き診断テスト」で、「フリーランス向き」「素質あり」という結果が出た方は、実際にフリーランスを目指す時にどんなアクションをすればいいのかを押さえていきましょう。
十分な貯金をする
フリーランスの収入は不安定。最低でも1年程度、無収入でも生活できるだけの貯金を用意しておくと安心です。
副業から小さく始める
いきなり独立するのは現実的にハードルが高いです。まずは会社員を続けながら、副業として案件を受注し、本業以外の時間(平日の早朝や深夜、土日など)に活動して実績を積む方法が安全です。
失敗してもリスクは最小限。自分の適性も見えてくるので、「フリーランスお試し期間」としてチャレンジしてみるのは有効でしょう。
実務経験を積む
フリーランス案件の多くは即戦力を求めているため、会社員のうちに、その分野で通用する十分な実務経験を積んでおきましょう。
人脈や仲間を作る
既にフリーランスとして活動している人や、これからフリーランスを目指す人などと、繋がりをつくっておくのがおすすめです。
この人脈が、
- 仕事を紹介し合う
- 情報交換する
- 互いに切磋琢磨して刺激し合う
など、フリーランス活動の大きな支えになるからです。会社員のうちから、オンラインコミュニティや交流会などに足を運んで、人脈作りをしておくと良いでしょう。
審査や契約などを済ませておく
フリーランスになってからクレジットカードを作る、賃貸を契約するなどは難しくなるかも知れません。会社員のうちに手続きを済ませておけると安心です。
フリーランスをやめとく場合の選択肢

「フリーランス向き・不向き診断テスト」で「すぐにフリーランスにならない方が良い」という結果になった方もいるでしょう。
ただ、だからといって「今の会社員生活をずっと続けるしか道がない」というわけではありません。
会社員を続けながらフリーランスを目指す道や、フリーランス生活で求めていた働き方を会社員のまま実現する方法もあります。
スクールなどでスキルを学ぶ
「フリーランスに興味はあるけど、スキルがない…」と感じるなら、会社員のうちにスクールや講座で体系的にスキルを学んでおくという方法があります。
実務に活かすための専門スキルだけでなく、
- 営業活動
- クライアントとの交渉
- 契約や確定申告などの事務作業
など、案件を受注して報酬をいただくまでの、一連のフリーランス活動全般について学べるスクールがおすすめ。フリーランスになるために何をすればいいか明確になり、「フリーランスになろう!」と思った時も行動に移しやすいです。
自由度の高い働き方ができる企業へ転職
フリーランスになりたい理由が「時間・場所の自由」や「人間関係のストレスをなくしたい」であれば、働き方を重視する企業へ転職するのも一つの手。
- リモートワーク・フルリモート(働く場所の自由度が上がる)
- フレックスタイム制(働く時間が柔軟に)
- 裁量が大きい(仕事の進め方やスケジュールを自分で決められる)
- 副業OKな企業文化
まとめ
本記事では、
・「フリーランスはやめとけ」と言われる理由
・フリーランスのメリット
・フリーランス向き・不向き診断テスト
・フリーランスになる場合の準備
・フリーランスをやめとく場合の選択肢
を紹介してきました。
フリーランスには、冒頭でお伝えしたような、決して甘くない現実があります。しかし、その厳しい面をさしおいても、「自由に働ける」魅力に強く惹かれて、フリーランスとして活動している人もいます。
診断テストを含め、今回の記事があなたが望む働き方を実現できる一助になれたら嬉しいです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!